8月28日 三重県南勢町中津浜の突堤に釣行。
投げてキスを6匹釣る。ここで以前、真夏にチヌを上げたことがある。
地元の餌さ屋に様子を聞くとチヌは釣れないとの事だが、紀州釣りの
ダンゴ遠投の練習がてら竿を出すことに決めた。
南勢町でのチヌ釣りは、ほとんどが紀州釣りで相賀浦(おうかうら)、磯浦(さざらうら)での突堤ではダンゴ遠投の遠投で釣果が左右されると言っても過言でない。
私はこれが大の苦手で、たまに遠投できるとそれで満足しリールを巻くのがいやになる。
その日も遠投できず3mのところにダンゴをなげていると、観光客らしい夫婦がやってきていきなり私のウキ近くに飛び込んだ。
キスは騒がしいところに集つまるが、チヌは去ってゆく。
奥さんは悪いと思ったのかビールを差し入れてくれた。
だんなは、私のウキの下に潜り、ごていねいに泳いでいる魚の種類をおしえてくれた。
その中にタカノハの名前を出したので、まったくの素人でもなさそうだ。
紀州釣りをあきらめ、田曾の突堤用の反転かごにヌカを詰め20mほど遠投
ワガママなだんな(若社長風)に、これが本場の紀州釣りだと解説していると
はるか彼方のウキがスパッと消しこむ。釣りを諦めていた私は、適当にあわす。
竿がしなる。糸が出てゆく。ドラグが唸る。真剣になる。手がふるえる。
タモに収まったチヌは30cmをちょっと超えたくらいだった。
反転かごの抵抗で重く感じただけだった。
反転かご紀州釣りはこの日以来したことがないが、奥の手にとってある。
しかし、これが普及すれば話は別である。
名づけて、中津浜釣り。
BY Mantaro